ドンツキクエスト in 田端レポート

日 時:2014年4月19日(土)14:00~17:30
参加者:6,7名
コース:田端駅〜駒込駅
天 候:曇り(16℃)

前日まで雨の予報と心配される天候でありましたが、
曇り空にやや肌寒い風が吹くなか、無事に開催することができました。
田端駅で集合ののち、さっそく山手線の内側、高台の上に登り、
山手線を見下ろす高台を尾根つたいに歩きました。

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尾根道を切り開いてできた田端駅前通り。

田端駅は山手線の最北に位置する停車駅、
田端の地形は、東西両側を低地にはさまれた、細長い高台上に当たり、
坂を降りずに南東へむかうと上野へ、北東へ向かえば王子の飛鳥山公園へたどり着くという
たいへんユニークな地形をしています。
その高台の東側ふもとすれすれを山手線が走ります。この東側が切り立った急斜面となっており、
高台から地上へ降りるための方法がすくなく、さらに山手線のほか
さまざまな鉄道路線によって行く手がさえぎられるため、
ドンツキが多いと予想されるわけです。


地図ではこのあたり

◆田端の路地空間へ
高台通り沿いでは、ちらほらと商店を構えていますが、商店街というほどの規模ではありません。
この通りを一つ横に入るといわゆる「閑静な住宅街」。
参加者の方より「このあたりは町の歴史がありそう」というご感想もありました。
なるほど細い路地が入りくんでいる様子から、現代の都市計画以前の歴史ある町割りを感じさせます。
しかし、古民家と呼べるような建物や、戦前の長屋もあまり多くなく、
町の特色をひとことで表現するのが難しい印象です。

上野寛永寺に通じる街道だったのかもしれませんが、それを示す痕跡は、今回歩いた限りでは見あたりませんでした。
文豪のまちとして著名な作家の旧居を示す立て看板はありましたので、
書生の暮らす町だったのかもしれません。
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クエストのサポートしてくれた仲間の一人が、一年ほど田端に住んだことがあるとのことで、さらにはなぜかドンツキの奧の奥までご存じという、非常に頼りになることもあり、私齋藤もいちいち案内に立つこともなく、一緒に楽しみながら歩くことができました。
表向きは建ちの比較的新しい山の手の住宅地、といった風情から、路地を一本奥に入ると、懐かしさを覚える木造住宅が見え隠れします。表の表情とはまた違った雰囲気。
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ドンツキの奧より。竹垣の先に板壁の民家が。

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先細り型ドンツキ、道が細まる塀の消火器がアイストップに。

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参加者の方にはまた別のジャンルでまちあるきにお詳しい方もおり、豆知識をご披露いただきました。
ドンツキの奧に、最近切り倒されたばかりの切り株が?
切り株になってしまっても樹に生命があるかぎり、触ると温かく、芽を吹き返すのだとか。

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厳密にはドンツキではないですが、路地の奧の奧に見事な路地菜園。

◆山手線ドンツキ
メインストリートである田端の高台通りを北方へ、この通りから山手線へ向かって伸びているドンツキが連続しており、ここは地図で見ても壮観です。
無数に枝分かれするツリー型、奥地が広場になっているゲンコ型、うっすらと曲がって先が見えない曲線型、
それぞれの道も大振りで、道路地図にも掲載されている!
地元向島のドンツキの奥は細い路地、なかなか道路地図には載りません。

そして今回ご紹介したかったのが、このドンツキ!
通常、ドンツキの奥地といえば三方向を建物や塀に囲まれた、
見通しのきかない空間である場合がほとんどですが、
ここは断崖の上で行き止まり、遮るフェンスの向こうには広々と、、、
眼下には山手線、京浜東北線をはじめとする在来線と、
高架上には東北、上越新幹線などと、さまざまな路線が横たわっております。
上野駅にも近く、新幹線は速度を落としているため、
撮り鉄(鉄道)の方にはたまらない空間かも。
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この絶景。
ここ田端では、ドンツキの奥に住む方が豊かな生活が送れるのかもしれません。
実際、ドンツキ奥の建物が立派だった事例も見受けられます。

◆大空ドンツキ!?
こちらは山手線を越えて外側のドンツキ。
こちらには行き止まりを知らせる看板が設置されています。
写真ではもう一枚奧に看板が見えますが、
さらにもう一枚、やはり同じ内容の看板がありました。

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そこまでして行き止まりを知らせる必要があるのはどういうことか。
これまでよほど間違えて入りこんでしまった人が多いのか、
何やら期待が高まります。

ではこのドンツキ、どのようになっているかというと・・・。

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こちらは、崖上のフェンスで行き止まり。
道が唐突にスパッとフェンスで途切れていて切り口が見事、
車も入れる広さで、左側はブロック塀、右側は建物の壁のため、
純粋な行き止まりらしさが強調されています。

たたずまいの立派さに一同驚きを隠せません。
満場一致でこの日のベストドンツキに認定!
ドンツキの先に広がる大空が曇り空であったことが残念で、
青空の日にもう一度訪れたいものです。

また、このドンツキのフェンスからは、新幹線の走る高架橋だけでなく、高架下に車両整備場もあり、新幹線の洗車中などレアな姿を眺めることも。
「鉄道好きの人たちの気持ちが分かるよう」という感想も。
いや、今回それが目的ではないんですが・・・
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◆線香花火ドンツキ
さいごにめぐったドンツキは、事前に調べていた場所で、これもとっておきです。
ドンツキが先々で無数に枝分かれしているツリー型で、
枝の数は7本、向島の誇る(?)「八岐大蛇型」に匹敵しつつも、
アプローチをふくむ全ての道が2m以下の路地でできている。実に繊細な空間でした。
ツリー型のレアドンツキ「線香花火型」とでも命名したいのですが、いかがでしょう?
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どっちに行ってもドンツキ。

ドンツキの奥ではこのような小粋な表現をたびたびお見かけします。
作り手の方は「見せる」ことを意識した作られたように感じられるのですが、
ふつう人の立ち入らない場所なのになぜ?
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このようなかたちで約2時間のクエストとなりました。
田端駅から、最後に調査したドンツキまで、直線距離にして1キロメートルちょっと。
このあいだずっと歩きづめでしたから、普通の散歩に比べて
同じ道を行ったり来たりするドンツキクエスト独特の距離感がわかりそうです。

このあとは紅茶屋さんでひと息つき、今回のクエスト終了となりました。
ご参加の皆様、お手伝いくださった方々、ありがとうございました。

文・齋藤

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