【朝ドン】第5回目レポート

朝ドン第5回目のレポートです。

開催日時:2012年9月30日(日)9:00~12:00
集合場所:押上駅前
コース:東京都中央区銀座界隈
調査員:斎藤会長、本間理事

                                             

【目的】
今回の「朝ドン」は事前告知をせず、半ばシークレットで行ないました。参加者を募るツアー形式ではなく、協会員による調査です。以前より、ドンツキ調査は墨田区を中心に行なって来ましたが、協会としての出張調査は今回が始めてとなります。「下町」←→「山の手(線圏内)」、「住宅地」←→「繁華街」など、対極の場所を調査することにより、互いの街の特徴をより掘り下げて観察できるのでは?そのような目的で、この度の調査を行ないました。

【街の印象】
銀座の街並みは、歴史を感じさせる装いです。銀の両替処が名称の由来ですが、昔から人々を集めてきた磁場が現代にも伺えます。時代を感じさせる古いビルでも、テナント部分は現代のモードに合わせていたり、目抜き通りから一歩入ると江戸~大正、昭和を彷彿とさせる情緒も感じさせます。ファッション、観劇、美術、ショッピング、歓楽、娯楽と、世間一般で一流と呼ばれる方々が、バンバンお金を落とす街の印象があります。人々の憧憬が垣間見える街です。

【建造物】
建造物は墨田区の住宅地とは対照的にビルが多いです。碁盤の目に区画整理された土地に新旧バランス良く建立されたビル群は、景観の妨げとなるような超高層のものは少なく、都会の喧騒を包み込むように佇んでいます。人通りの少ない裏道に入り空を見上げてみれば、弛まなく流れる雲の錯覚でしょうか、街全体がゆっくりと静かに揺らいでいるようにも見えます。それはさながら墨絵の竹林を彷彿とさせる印象でもあります。

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【直新型】
建設中の新歌舞伎座を尻目に調査開始。一軒目のドンツキに到着。

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雑居ビルが立ち並ぶ碁盤の目の一角に、がらんどうの中央スペースを埋めるかのごとく、古びたバーがコの字型に立ち並ぶドンツキでした。歴史のある2~3階建て建物の1Fのほとんどがバーでした。地方都市でも歓楽街で良く見かけるバー長屋です。

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「ハシゴする」という酒の飲み方は、このような場所で飲み歩くことを形容したのでしょうか。

【アーケード式通路:蜃気楼型】
道幅が決して広いとは言えない場所にそれはありました。歩行者数の多いビルとビルの間を両サイドにテナントが儲けてある、天井の低いアーケード通路。仄暗い印象ですが、小料理屋やワインのセレクトショップ等、場所に適した店が軒を連ねてました。どんつきとは呼べませんが、「解放感」ではない何かしらの印象。家族連れで赴くオープンなスペースというより、そのお店を知っていることだけで付加価値が増すような秘めたる雰囲気がありました。

【一方通行】
一本裏通りに入れば車道を歩けるほど道がガランとしておりました。銀座も下町同様、一方通行道路が多いことに気づかされます。道路の幅は決して狭くないのですが。おそらく、お店に商品を搬入する車が停車しやすいような配慮かと思われます。自動車の音を気にしなくて良いジャズバーや画廊、老舗バーなどが点在しており、また、昭和の初期に作られたのでしょう、鉄筋の建造物が現存していたのが印象深いです。

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【金春小路8丁目町会】
路地好きにはたまらない小路でした。FC版「女神転生」のファンでもある筆者は、ケルベロスでも出てくるのではないかと疑うほどのドキドキ感がありつつ、いざ調査へ。名前の由来である金春(こんぱる)流は室町時代に確立された能の流派です。幕府お抱えの屋敷があったそうです。

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いざ、調査を開始したは良いものの、はたして抜けられるのでしょうか。人が一人歩くのがやっとの道幅です。向こうから誰かが歩いてくれば、引き返すか、もしくは肩引きをしなくてはなりません。

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また、町会と銘打ってありますし、店の看板もあるので侵入しても良いのでしょうが、プライベート空間なのでは?と内心戦々恐々の調査でもありました。

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あっさりと抜けられてしまい、ドンツキではないことが判明するも、貴重な調査をさせていただきました。旧名家の跡地というのは、現在も形を変えて健在の場合が多いですね。ここの町会でも過去の名称を現代に引き継ぎ、当時の名残りを受け継いでいるのでしょう。廃れることのない風情が漂う空間でした。

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また、日本における煉瓦建築の歴史を今に伝えるモニュメントも近場にありました。ちなみに写真はフランス積みと呼ばれる煉瓦の積み上げ方です。

【直進型・ビルの谷間型:猫ドンツキ】
ビルの裏側の一画、表通りとは対照的に、従業員の通用門も無い場所でした。猫がたむろって居ました。

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【豊岩稲荷神社~銀座グリーン:蜃気楼型】
以前ブラタモリにも取り上げられたことのある、実に銀座界隈らしくないスポットです。都会の満々中にある神社です。

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テレビの影響でしょうか、街歩きの方々も多数見受けられました。細い通路を奥へ行くと、「通り抜けられます」の自動ドアが。

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通り抜け可能の喫茶店が併設される”銀座グリーンビル”です。

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地図上では一見通り抜けられないものの、実際行ってみると通り抜けられる蜃気楼型ドンツキですね。あっさり通り抜けて目抜き通りへ抜けます。

【直進型:猫ドンツキ】
外堀通を抜け、山手線のガード下へ。

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その手前の一角に、差し詰め某RPGに良く出てくる「回復の泉」のような雰囲気の猫ドンツキを発見いたしました。

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猫も。

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今回の調査においてドンツキ協会が銀座にて確認したドンツキ(蜃気楼型を除く)は3件でした。碁盤の目に整備された街でも、ドンツキは存在しておりました。また、建物の変遷が新旧の入り混じるところには、場に応じた活用をされているドンツキを見受ることができました。

~【番外編】~

【インターナショナルアーケード】
新橋駅と有楽町駅を結ぶ山手線のガード下に、インターナショナルアーケードと呼ばれる建造物があります。

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主に駐車場や、各種鉄道、交通関係の協会が入っているアーケードですが、テナントや人で賑わっている様子は全くありません。そこに古タイヤでも転がっていようものなら、FC版「熱血硬派くにおくん」でもやっているかの錯覚に陥るのですが、幸いな事に、時折現れる通行人のおかげで現実に引き戻されます。

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写真は外側の風景。

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別アングルから。後光さす会長。

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超芸術トマソンも伺えます。

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道路を挟んで区立泰明小学校側に面した側、引き続きガード下に移ると、鮮魚店や飲食店などが軒を連ねてます。24時間営業の居酒屋などもあり、飲んべえの幸せを感じさせる空間でありました。いつの日か、夜明けまで飲んでみたいものです。

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この日はここで昼食を取り、銀座におけるドンツキ出張調査を終えました。お疲れ様でした。

(記/本間)

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