向島とドンツキ

東京・向島はドンツキの宝庫です。

当協会の活動拠点である東京・向島(むこうじま)は、
東京から東方、隅田川と荒川に挟まれたデルタ地帯。
行政区で言えば東京都墨田区のうち、その北部一帯を呼称してそう呼ばれています。
(現在の墨田区向島とは定義が違い、かつての東京市向島区がそれに近いかも知れません)

向島は、
関東大震災を機に急速な人口流入により形成された町であり、
東京大空襲によって家屋の大部分が焼失してもなお、
全国有数の家屋の密集した人口過密地帯となっています。
そのため、複雑に入り組んだ細い路地が町中にはりめぐらされており、
同じ墨田区でも街路が碁盤目に整備された、南部の本所地区とは対照的です。
また、むかしながらの商店街や町工場のある路地風景など、
下町情緒を残す町として、散策先に選ばれる町でもあります。

そんな向島ですから、
行き止まりとなっている路地、すなわち「どんつき」も、
他の町と比較して圧倒的に数多く見受けられることができます。
この町に長年住んでいる人でさえ、普段通らない路地をゆこうとすると、
ついうっかりどんつきにはまって、あえなく引き返すことがあると言います。

私たちドンツキ協会が活動を始めたのも、
このような背景があるためです。

「行き止まりが不便ならば全て無くしてしまえばよい」
と、言うだけならば簡単ですが、それを行うとすれば、
まちを根本からひっくり返すような、膨大な工事を膨大な予算をかけて、
長い年月かけて行うことになります。
それならば、いまある暮らしの環境とより良いつきあい方を考える方が、
現実的なのではないでしょうか?
当協会の考える「どんつきの地位向上」とは、
いたずらに開発に立ち向かったり、どんつきの保存を訴えるのではなく、
このようなまちのなかで「どんつきとのより良いつきあい方」を
模索してゆくことに他なりません。

向島とドンツキ」への2件のコメント

  1. 墨田区墨田に石敢當があるとこちらのレポートで知りました。子供が調べており、ぜひ
    現地でみてみたいのですが、住所を教えていただけると助かります。本協会の趣旨と
    外れたお願いで恐縮ですが宜しくお願い致します。

                                                      POCHI

    • コメントお返しします。石敢當について調べていたのは旧メンバーでして、たしかスカイツリーの北側、曳舟川通りに挟まれた界隈にありましたが、もしかしたら現在、取り払われてなくなっているかもしれません。

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